【書評・要約】『幸福の資本論　あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』の感想レビュー

そんな悩みに答えてくれる面白い本を見つけたのでご紹介させて下さい。

『幸福の資本論　あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』、橘 玲著です。

私たちはどうすれば幸せになれるのでしょうか？

何に幸せを感じるかは人によって違うでしょうし、雲を掴むような曖昧なイメージかもしれません。しかし、誰もが幸せな人生を送りたいと願っているのではないでしょうか。

幸福に関する本は様々ありますが、この本は、どうすれば幸福になれるかという問いに、主に経済学的観点からアプローチしています。

金融資産、人的資本、社会資本という３つの資本を中心に論じています。経済学に心理学的要素を取り込んだ現実的な内容になっています。

多くの幸福になるためのヒントが得られると思います。とにかく幸せになりたい、人生に悩んでいるという方にはおすすめします。

ということで、早速僕なりの要約と書評・感想をできるだけ分かりやすくレビューしていきます。

『幸福の資本論　あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』の要約

幸福のための３つの資本

幸福になるための資本は、経済学的にみると３つある。

金融資本、人的資本、社会資本である。金融資本は金融市場などに投資することができる金銭的な財産。

人的資本はお金を稼ぐ能力。社会資本は家族や友達、会社の同僚などの人との繋がりのことである。

幸福は社会資本から生まれる

富＝収入－支出＋(資産×運用利回り)

収入を生み出す人的資本は富の源泉といえ、幸福を追求する上でかなり重要な要素である。

金融資産、人的資本、そしてもう1つが社会資本です。これは人間関係のことで、数値化は非常に困難です。

しかし幸福は社会資本からしか生まれません。仮に大金持ちになったとしても、それを誰も知らなければ、単なる紙切れに過ぎないでしょう。

それなりに幸せにはなれる

３つの資本を増やすことで、それなりに幸せにはなれる。しかし、人は幸福感にもすぐに慣れてしまう(限界効用の逓減)ため、どこまでも際限なく幸福になれるわけではない。

この本を読む際の注目ポイント：
自分の場合、経済学的な3つの資本をどういうバランスで築くのがよいか？よく考えながら読んでみよう。

『幸福の資本論　あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』の書評・感想レビュー

昨今のFIREブーム

昨今、FIREがとにかく流行っている。経済的独立と早期リタイアのことです。生きていくのに必要なお金を確保して、さっさと引退したいという人が増えているのです。

これにはおそらく終身雇用の崩壊、非正規雇用の増加などの雇用環境の変化が大きく影響しているように思います。

最近は、昔に比べて随分働きにくくなったようには感じます。職場の仲間意識は希薄になり、殺伐とした雰囲気の職場が増えたように思います。

世の中、なにか極端に振れやすい時代になったように思う。FIREは基本、事業がうまくいったとか、投資がうまくいったとかで、結果的に実現されるものだろう。

実力はもちろん必要だが、運の要素も大きいように思う。目標を持つことは大切なことだ。しかし人生は長い、あまり急がずどっしり構えることも大事かなって思う。

大富豪も最後は寄付

ビル・ゲイツさんしかり、バフェットさんしかり、富豪と言われるような方たちはお金が余りまくって、最終的には慈善団体などへの寄付することが多いようです。

寄付自体は素晴らしい行為だと思います。しかし、これはお金は必要以上にあっても意味がない、ということではないでしょうか。

実際、贅沢さえしなければ、人が生きていくのにそこまでお金はかからない。もちろん、お金はかなり大事です。

しかし、お金は幸福になるための手段に過ぎないということも忘れないようにしたいものです。

好きなことしか続かない

人間、結局好きなことしかできない。もちろん、好きなことでもプロとしてやっていくとなると相当な努力が必要です。

ただ、仕事であっても、嫌な仕事をやり続けるというのは本当につらい・・・。

マズローによると自己実現という欲求らしい。好きなことでも続けるのは容易なことではない。ただ好きなことを続けることができれば、能力は飛躍的に伸びる。

まずは続けよう！本当に好きなことなら、そのうち楽しくなってくるはずです。

追求することに意味がある

人は、今の夢が叶ったら、また次の夢を叶えようと頑張る、その繰り返しで少しづつ大きな夢が実現していくのだと思います。

幸福は雲のようなもので、決して掴むことはできない。しかし、追及することに意味があるのではないでしょうか。逆説的ですが、実は私たちはすでにそれなりに幸せなのではないでしょうか。

夢の実現に向けて日々努力を重ねていけば、おそらく今まで見たこともないような景色がみられる。

努力して夢を1つずつ叶えていく、それに勝る幸せはないように思います。新しいことにどんどん挑戦していこう！　

最後まで読んでくれてありがとうございました！

幸福の資本論、幸福について資本という観点から、事例を交えてアプローチした良書です。興味のある方は読んでみて下さい。資産形成や幸福について勉強したい方にはおすすめです。

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