無料で簡単に検索順位チェックができるいいツールってないのかな?
今回はそんな悩みにお答えしていこうと思います。
検索順位のチェックはSEO対策の基本であり、記事のリライトの起点となる作業です。まず、検索順位を把握しないことには記事のリライトもキーワードの修正も始まりません。
記事公開後の分析は、この検索順位のチェックから始まります。
まずは、記事がインデックスされる必要がありますが、それなりによい検索順位(10位くらい)に入らないと、記事を見てもらうこともままなりません。
最近ではSNSからブログへの流入なども注目されていますが、やはり基本はオーガニックサーチからの流入だと思います。
そこで、今回は無料で使える検索順位チェックツールserposcopeについてご紹介していこうと思います。
無料の検索順位チェックツールserposcopeのインストール方法・設定方法・使い方と、使用した感想レビューについてできるだけ分かりやすく解説していきます。
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Serposcopeのインストール方法
まずは、インストール方法から説明していきます。OSはWindows、Macいずれにも対応しています。
ここでは、例としてWindows11に最新バージョンのserposcope 3.4をインストールしていきます。まず、Serposcopeのトップページにアクセスしてください。
トップページの下の方に、下図のようなDownloadという所があるので、OSを選択してダウンロードします。
Windowsロゴの下にあるDownloadのボタンを押すと下図のようなSerposcope SaaSというポップアップ画面が出てきます。ここは、メールアドレスは登録せずにJust downloadを押してダウンロードしてください。
バージョン3.4の場合、ダウンロードフォルダの中に「serposcope_3.4_win-x64_setup.exe」というインストールファイルができていると思います。
インストールファイルをダブルクリックしてください。すると下図のようなライセンス同意事項が出てきます。「I accept the agreement」を選択して次へ、インストールをクリックしてください。
これでインストールは完了です。デスクトップ上にアプリのショートカットができていると思います。
serposcopeはWebブラウザで使うタイプのソフトです。デスクトップ上にあるserposcopeのショートカットを開きたいブラウザにドラッグ&ドロップしてください。
特に何もなければクロームを使えばOKです。そうするとアプリが立ち上ってきます。
Serposcopeの設定方法
次にserposcopeの設定方法についてご説明していきます。英語のソフトですが、設定や使い方はそこまで難しくはありません。英語が苦手であればブラウザの翻訳機能を使うのがいいと思います。
①一般設定(General Settings)
まず、一般設定をやっていきましょう。ソフトを立ち上げたら、MENUのSettings>Generalと進んでください。すると下図のような画面が出てくると思います。
Default search language(検索する言語)はja (Japanese)、Default search country(検索する国)はJapanに設定してください。
Cron statusは毎日自動チェックするかどうかの設定です。僕はたまにしかチェックしませんのでDisabledにしています。必要なときだけチェックしています。
理由は毎日やる必要性を感じないのと、データが重くなるからです。必要なときだけチェックしたい方はDisabledでよいと思います。
Cron timeは自動チェックする場合の時間です。デフォルト値は0時です。Cron statusをDisabledにするとグレーアウトします。ここは、もし設定するのであれば2時とか3時とか深夜にするのがいいと思います。
SERP history (in days)は、データを何個まで保持するかです。デフォルトは365ですが、これも僕はデータが重くならないように100にしています。
つまり、新しい方から100個まで残す設定です。入力したら、Submitを押して設定を保存してください。
②検索の設定
次に検索の設定を行います。検索の設定は、MENUのSettingsで今設定したGeneralの隣にあります。下図のような設定画面が出てくると思います。
EngineはデフォルトのBasicのままでOKです。Pagesとは検索ごとに何ページ取得するかです。これは1でよいです。
Result per pages (num)とはページごとに表示する結果です。100位まで調べたいので100にします。
Pauseは次の検索まで何秒間を置くかです。60でよいです。ここは、60以上にしないとうまくいかないようです。気になる方はサポートフォーラムを見てみてください。
順位チェック自体にかかる時間は、ほんの数秒ですが、Pauseの分だけタスクの実行に時間がかかります。この設定だと2キーワード調べるのに約1分、3キーワードだと約2分かかります。
Error retryはエラーが出たときに何回再試行するかです。これはデフォルト値の3のままでよいです。設定できたらSubmitボタンを押して設定を完了してください。
③プロジェクトの作成(Create project)
次にプロジェクトを作成していきます。プロジェクトとは、検索グループのことです。複数のキーワードを入れる箱のようなものだと思ってください。
この中に検索するキーワード群を入れてグルーピングしていきます。MENUのProjectsでNew projectボタンを押してください。すると、下図のようなCREATE PROJECTの設定画面が出てきます。
Project nameを入力してください。ここではproject_1としています。自分で分かる名前であれば何でもOKです。
Project cron (automatic daily check)は、毎日自動チェックするかどうかの設定です。僕は毎日順位チェックはしないのでDisabledにしています。できたら、Createボタンを押してください。
④プロジェクトの設定(Add website and keywords)
次にMENUのRank TrackerでBrowse projectsボタンを押してください。そして今作ったProject_1をクリックします。
すると下図のようなwebsiteとkeywordの設定画面に移ります。まずAdd websiteのボタンを押してください。
すると、下図のようなwebsiteの設定画面が出てきます。
Tracked domain/websiteのところへ順位チェックするサイトのドメイン名を入れてください。例えばこのサイトの場合だとmasaponblog.comです。
ドメイン設定は色々選択できるようになっていますが、デフォルト設定の*.domain:match domain and its subdomains(recommended)のままでOKです。入力したらAdd websiteのボタンを押してください。
次にキーワードを入力していきます。
MENUのRank TrackerのところでProject_1をクリックして、Manage keywordsのボタンを押してください。すると下図のような画面に移るのでAdd keywordsボタンを押してください。
すると、下図のようなキーワードの入力画面が出てきます。
Keywordsのところを入力していきます。
例として、キーワード1、キーワード2、キーワード3を入力しています。一行に1キーワード入力します。1キーワード入れたら、改行して次のキーワードを入力していきます。
次にCheck intervalを選択します。Always(毎日)、Every other day(一日おき)、Once a week(一週間おき)、Once a month(一ヶ月おき)から選べます。
僕の場合は、調べたい時だけ手動で実行するので間隔の一番長いOnce a month(月に一回)にしています。後からでも変更できますので、取りあえずOnce a monthにしておけばいいと思います。
Search engine settingsはDevice以外は一般設定で設定済みです。一応、設定通りになっているか確認しておきましょう。
DeviceはデフォルトのDesktopでよいでしょう。ちなみにMobileの方がDesktopよりも難易度はやや高いようです。
difficulty(難易度)ですが、この設定ではEasyとなっているのでこれでよいです。ここがEasy以外、Mediumとかだと最後までうまくチェックできないことが多いので注意してください。
入力したら、Addを押してキーワード入力を完了してください。以上でserposcopeの設定は完了です。
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Serposcopeの使い方
いよいよ実際の使い方について説明していきます。serposcopeで調べられるのはグーグルのデスクトップとモバイルの順位です。取りあえずは、グーグルの検索順位が分れば十分だと思います。
①検索順位チェックの実行(Check rankings)
MENUでRank Trackerを選択します。Check rankingsのボタンを押します。すると、下図のようにSCHEDULE TASKの設定画面が出てきます。
まずTask modeを選択します。この場合は、Task modeはProject selectionにして、Project_1にチェックを入れてください。Task modeは、順位チェックの実行範囲の違いです。
AII projectsはすべてのプロジェクト、Project selectionは選択したプロジェクトだけ、New or failed keywordsは新規追加されたキーワードとエラーで失敗したキーワードだけを実行します。
基本的には、調べたいキーワードだけを順位チェックするのが効率的だと思います。Project selectionとNew or failed keywordsをうまく使って、必要なデータだけを取得するのがいいと思います。
Advanced settingsのIgnore check intervalは、設定したチェック間隔を無視して実行する場合にチェックを入れます。
最初の検索はチェックなしでOKです。2回目以降、手動で実行する場合はここにチェックを入れてください。設定したらCheck rankingsボタンを押して順位チェックを実行します。
②タスクの実行状況とタスクの停止(Tasks)
下図のようにMENUのTasksでタスクの実行、進捗状況を確認できます。
Typeはタスクの種類を示しています。RT_CHECK_RANKINGS (MANUAL)というのは手動の順位チェックのタスクのことです。
Startedは開始時刻、Doneは終了時刻、Durationは実行にかかった時間、SubTasksは今何個中の何個目のキーワードを実行中なのかを示しています。
タスクが終了するとStatusはDoneになります。このケースだと5個のキーワードを調べるのに4分7秒かかっていることが分かります。
また、タスク実行中はStatusのところに進捗バーを表示してくれるので、進捗状況が一目で分かります。
タスクを途中で止めたい時は、右端のActionsにある3点ボタンを押すとCancelが出てきますので押してください。
③結果の表示
MENUのRank trackerのところで、該当するProjectのwebsiteをクリックすると下図のように結果を表示することができます。
RNK(順位)、CHG(順位の変化)、Best(今までの最高順位)、History(順位の推移)、URL(該当ページ)が表示されます。
また、上部にKeywords(キーワード数)、Avg.Rank(平均順位)、Ranked(ランク入り率)、Top 3(Top3の数)、Top 10(Top10の数)、Top 100(Top100の数)、Unranked(ランク外の数)を表示してくれます。
そして、特定のKeywordをクリックすると、下図のようにそのキーワードの順位の推移のグラフが表示されます。
グラフの下には、1位から100位までのサイトのURLが表示されます。URLの前にあるグラフのアイコンをクリックすると、そのサイトの順位の推移も併せて表示してくれます。
そのキーワードでの自分のサイトの順位の推移と、他サイトの順位の推移を比較できるようになっています。これはかなり本格的な分析機能です。無料でここまでの分析ができるのは結構すごいと思います。
また、URLの傍にある外部リンクアイコンをクリックすれば、そのサイトに飛ぶこともできます。serposcopeのインストール方法・設定方法・使い方については以上になります。
Serposcopeの感想レビュー
続いて、Serposcopeを実際に使用した感想、メリット・デメリット、おすすめする方などについてレビューしていきます。
①作りがシンプル、慣れれば比較的簡単なソフト
そもそもですが、このソフトは作りがかなりシンプルです。冗長な機能や表示はほぼありません。設定方法については前述しましたが、設定するところがそんなに多くはありません。
僕が実際に使ってみた感想ですが、難しいのは最初だけだと思います。慣れれば、比較的簡単に使えるソフトだと思います。操作が簡単かどうかはソフトを選ぶ上で大きなポイントだと思います。
②無料だけど、十分な機能を備えている
このソフトは、順位チェックに必要な基本的な機能をきっちり備えています。
機能面で強いて言うなら、YahooやBingの順位チェックができないことくらいですが、Yahooはグーグルとほとんど変わりませんし、そこまで気にすることでもないように思います。
「結果の表示」の項でご説明しましたが、結果の表示が非常にシンプルで見やすいです。
また、自分のサイトだけでなく、他サイトの順位の推移もみれるのは分析機能としては本当にすごいです。無料でこれだけの機能を備えていれば十分だと思います。
③サポートフォーラムもちゃんとある
サポートは有料ソフトのように手厚くはないですが、サポートフォーラムもちゃんとあります。トップページ上部、またはMENUのHELPからSupport Forumへ行けるようになっています。
僕も分らないときは、サポートフォーラムを見ています。見ていて思うのは、みんな似たような箇所で悩むようです。詰まったときは是非見てみてください。解決のヒントが掴めると思います。
すべて英語なので多少難儀かもしれませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば、書いてあることは大体分かると思います。
④順位が出ないことがポツポツある
順位が出ないことがポツポツあります。この現象ですがエラーが出ているわけではありません。
調べてみましたがはっきりした原因は分かりません。順位が出なかったものについては自分で調べるしかありません。
個人的には無料ですし、まあしょうがないかなと思っています。この辺りは用途次第かなと思います。
僕の場合は大体が分かればいいので、さほど困ってはいません。全部出てくれないと困るというような厳密な使い方には向かないと思います。
⑤時間はかかるが、自動化できる
有料ツールに比べると、かなり時間はかかります。
serposcopeを使った場合、僕の設定だと10キーワード調べるのに約9分かかります。
前述の通り、これはほぼPauseの時間です。しかし、全部自分で調べる必要はなくなります。時間はかかっても、自動化できるメリットはやはり大きいと思います。
他のことをやっている間に、順位チェックが終わるというのは非常に効率的だと思います。
⓺登録URL数やキーワード数に制限がなく、活用の自由度が高い
登録URLやキーワード数に制限のあるソフトが多いですが、serposcopeにはその制限がありません。使い方次第ですが、活用の幅は広いと思います。
⑦大体が分ればいいという方におすすめ
serposcopeは、順位が出ないことがポツポツあったり、時間がかかるなどのデメリットはあります。しかし、無料、自動化できる、登録URL数やキーワード数に制限がないなどのメリットもあります。
結論としては、毎日検索順位を厳密にチェックする必要のある方には、このソフトは向かないと思います。
大体が分ればいい、たまにチェックできればいい、出ないところは自分で調べるからいい、お金をかけたくないという方はこのソフトでいいと思います。
特に初心者の方がいきなり有料ソフトというのも、ちょっと敷居が高いように思います。
まずはこういったソフトを試しに使ってみるのがいいと思います。最初はキーワード数も少ないでしょうし、最悪自分で調べればいいように思います。
まとめ
本記事のまとめです。
serposcopeのメリット:
・作りがシンプル、慣れれば比較的簡単。
・無料だけど、十分な機能を備えている。
・自動化できる。
・登録URL数やキーワード数に制限がなく、活用の自由度が高い。
serposcopeのデメリット:
・順位が出ないことがポツポツある。
・時間がかかる。
・有料ソフトに比べてサポートが薄い。
大体が分ればいいという方におすすめ:
毎日検索順位を厳密にチェックする必要のある方には、このソフトは向かないと思います。
大体が分ればいい、たまにチェックできればいい、出ないところは自分で調べるからいい、お金をかけたくないという方はこのソフトでいいように思います。
以上、無料の検索順位チェックツールSerposcopeの設定方法・使い方と感想レビューについて解説させて頂きました。無料でこれだけの機能を備えたソフトはそうそうないと思います。
デメリットもありますが、まずは活用することから考えてみたいソフトだと思います。是非、うまく活用してSEO対策に活かしてみてください!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
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