毎日忙しいけど、ニュースくらいはチェックしとかないとな。何か時間を節約するいい方法ってないのかな?
そんな悩みに答えてくれる、面白い本を見つけたのでご紹介させて下さい。
「News Diet(ニュース・ダイエット) 情報があふれる世界でよりよく生きる方法」、ロルフ・ドベリ著です。
毎日忙しいけど、ニュースはチェックはしないと落ち着かないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、忙しいのであれば、そこまで頻繁にニュースをチェックする必要があるのでしょうか。そんな疑問に鋭く切り込んだ本です。
この本はニュースチェックの大幅な削減方法と、その効果を科学的根拠や事例に基づいて教えてくれます。毎日とにかく忙しい、時間がないという方にはおすすめです。
ということで、早速僕なりの要約と書評・感想をできるだけ分かりやすくレビューしていきます。
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「News Diet(ニュース・ダイエット) 情報があふれる世界でよりよく生きる方法」の要約
ニュースは人の心をかき乱す
近年は、ネットやスマホのなどの普及によって、ニュースがありとあらゆるところに氾濫している。
新しいことを重要なことと称して売るという構図は昔から変わらない。しかし、その中に知っていないと生活する上で困るような重要なことというのほぼ皆無である。
ニュース断ちしよう
我々は今すぐにでもニュース断ちによって、解毒する必要がある。
知識や見識を得るには、本や、週刊紙や週刊誌(エコノミストなど)の特集記事、まとめ記事など良質なものだけを選んで読むのがよいだろう。
実際にニュース断ちをしてみると分かるが、生活する上で知っていないと困るようなニュースは放っておいても自然と耳に入ってくる。
重要なことを見極める
新しいことと、重要なことを見極めることが現代を生きる我々にとっては肝要なことである。
頭の中からごちゃごちゃした新しいものを取り除いて、頭を浄化しよう。現代は、より少ないことにこそ豊かさがある。
この本を読む際の注目ポイント:
物への執着を断ち切るのが断捨離だが、そこは情報に関しても同じだろう。
溢れかえる情報とどう付き合っていくべきか、自分なりの答えを考えながら読んでみよう。
「News Diet(ニュース・ダイエット) 情報があふれる世界でよりよく生きる方法」の書評・感想レビュー
世間で常識とされていることを鵜呑みにしない
僕の場合、子供の頃からニュースみることが習慣化していて、暇さえあれば新聞などを読んでいたと思います。
周りにもそういう人が多かった。ニュースダイエットの主張は一言でいうと、ニュースをみるのは無駄だから、バッサリやめちゃいましょうということです。
正直、結構な極論かなと思いました・・・。今までの世間の常識とは逆のことを言っています。
しかし、確かに著者が指摘している通り、ほとんどのニュースは、何か判断の役に立つわけでもないし、ほぼすべてのものが自分に関係してない。それは正論だとは思います。
世間で常識とされていることを鵜呑みにしない、しっかり自分で考える、仮説を立てて検証してみることの重要性を思い出させてくれた。
世間の常識に違和感を感じたら、自分の頭でしっかり考えるようにしたいですね。世間の常識が必ずしも正しいとは限りませんので。
量より質か?
情報過多の時代は体力的にも精神的にも疲れる。ネットが普及するまではこんなことはなかったと思う。
年々、人の感情を煽るような挑発的なニュースが増えてきているように感じる。不快なニュースばかりなのに、なぜか見てしまうという・・・。
人間はどこまで行っても、感情の生き物なんだなとつくづく思います。
やはり、挑発的な記事は相手にしないのが一番ですね。それしかない。全く情報なしでは生きていけないのも事実ですが、それでも中身のないニュースはみるだけ無駄だと思う。
この本で言ってるように、実際、ニュースチェックは週1か、それより頻度を落としても十分なのかもしれません。
焼き直しただけの2次情報とか、全く読む価値のない挑発的なニュースをみても意味ないですしね。
益々ニュースの量が膨大になっていく中で、これからは量ではなく、質を追う方向にシフトしていく必要があるのかもしれないですね。
「能力の輪」はシンプルだけど難しい
敵を知り、己を知れば100戦危うからず。勝つための極意。孫子もバフェットさんも同じようなこと言ってます。
まず、自分のことがちゃんと分かっていないとダメということですね。自分の能力の輪の境界は曖昧になりがち。何か出来るような気になって、つい色んなことに手を出してしまう。
自分の能力の輪の境界がちゃんと分かっていれば、失敗する確率は劇的に下がると思う。
自分の得意な領域だけで戦う、シンプルだけど強い自制心が必要ですごく難しいこと。こういう自分の型をちゃんと持ってる人は強い。
自分の得意なこと以外一切やらない、そのくらい大胆さが必要なのかもしれません。
何かやるときは自分の能力の輪の内なのか、外なのか、常に考えるようにしたいですね。大きな決断をする時は特に。
時間を浪費してないか見直す
ニュース見るのに1日90分も使っているらしい。統計からの数字なのでほぼ間違いないですね。ニュースにこんなに時間を使っていたとは・・・。
この時間を読書に充てるだけでも週1冊位は読めてしまいますね。これを教えてもらっただけでもニュースダイエットを読んだ甲斐がありました。
ニュース見るのに使う時間もそうですが、日頃何となくやっていて習慣化していることとか、無駄なことをやっていないか定期的に見直すようにしたいですね。
ニュース見ないだけで90分ということは、おそらくこの倍くらいは無駄なことしてると思う。ざっと1日2、3時間も無駄にしてることになります。恐ろしい・・・。
時間だけは誰にでも平等な資源ですので、大事に使いたいですね。短期でも得ですが、長期で考えたら、滅茶苦茶お得です!
やるやらないは、自己判断かな
著者の主張はよく理解できるし、全くのその通りだと思う。昨今は中身がなく、単なる時間の無駄でしかないニュースが多いのも事実だろう。
ただ、事実として昨今は、GAFA(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン)をはじめとするIT系企業が世界を席巻していて、AIやビッグデータ、ロボットなどがもてはやされる時代。
ニュースをほとんど見ないというのはリスクも大きいのではないだろうか?僕個人としてはそう思います。
ニュースを見ればそれなりの情報が得られる、見なければその分時間が浮くという、結局、トレードオフの関係にあるのではないでしょうか。
ですので、ニュースダイエットをやるやらないは、自分でよく考えたうえで判断するのがよいと僕は思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
ニュースチェックの大幅な削減方法と、その効果を教えてくれる良書です。興味のある方は読んでみて下さい。毎日忙しい、時間がないという方にはおすすめです。
時間短縮、仕事の効率化のノウハウは、下記の本もおすすめです。
お金と時間の効率的な使い方については、こちらの本がおすすめです。
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